2023年3月6日月曜日

Eclipse (pleiades 2022-12) + JavaFX入りJDK (bellsoft Liberica JDK17) のセットアップ (Windows 11用、基本的にはmacOSも一緒)

 EclipseでJavaを使う場合、pleiadesをインストールすると日本語化されていて使用までが簡単ですが、一時期Java SDK (JDK) に入っていたJavaFXを使おうとするとひと手間必要です。幸いなことに、JavaFXを組み込んだJDKがいくつか提供されています。今回はbellsoftから提供されているLiberica JDK17をEclipseに組み込みます。

Eclipseのダウンロード

まず、Eclipseをダウンロードします。https://mergedoc.osdn.jp/にアクセスしてください。

一番左の「Eclipse 2022」をクリックします。以下のダウンロードページが開きます。


スクロールすると以下のような表示が出てきます。

左から3番目の列にあるJavaの一番上のFull Editionの行の「Download」をクリックします。


ダウンロードフォルダのファイル選択ダイアログが開くので、このまま「保存」ボタンをクリックすると、ダウンロードフォルダの中にインストールプログラムがダウンロードされます。

bellsoft Liberica JDK17のダウンロード

Eclipseのダウンロードにはかなり時間がかかるので、この間にJDKをダウンロードします。https://bell-sw.com/pages/downloads/にアクセスしてくだだい。以下のような画面が表示されます。


画面の下のほうにスクロールして、以下の部分を表示させます。


上のJDKのバージョン選択で「JDK 17 LTS」を選択し、Windowsの下のPackage:で「Full JDK」を選択し、右側にある「↓MSI, 263.21Mb」をクリックします(macOSの場合はmacOSの場所で同様にします。また、M1やM2 CPUの場合にはARMを選択します)。


ダウンロード先のファイル選択ダイアログが開くので、そのまま「保存」ボタンをクリックすると、ダウンロードフォルダにインストーラがダウンロードされます。

Eclipseのインストール

exeファイルをダブルクリックすると、以下のようなインストーラのウィンドウが開きます。


「解凍」ボタンをクリックすると、C:ドライブの\pleiades\2022-12\フォルダの中にpleiadesバージョンのEclipseがインストールされます。

Liberica JDK17のインストール

msiファイルをダブルクリックしてください。以下のようなインストーラウィンドウが開きます。




「Next」ボタンをクリックすると、次のようなウィンドウが開きます。






ここで、下の「Location:」を「C:\pleiades\LibelicaSDK17」に変更します。この右の「Browse...」ボタンをクリックしてください。以下のようなウィンドウが開きます。このダイアログでは、JDKのインストール先は初期設定のままです。

以下のように、「C:\pleiades」に移動してください。


上の一番右に新しいフォルダを作成するボタンがあるので、これをクリックして名前を「LibericaSDK17」としてください。

この状態で「OK」ボタンをクリックしてください。以下のようにインストーラの画面でインストール先が「C:\pleiades\LibericaSDK17\」となりました。


この状態で「Next」ボタンをクリックすると、次の画面が表示されます。


さらに「Install」ボタンをクリックすると、インストールが始まる前に、画面が塗りつぶされて、次のような表示が出ます。


「はい」ボタンをクリックしてください。次のようなウィンドウが表示されてインストールが進みます。


インストールが終了すると以下のようなウィンドウが表示されます。


「Finish」ボタンをクリックするとインストーラが終了します。このとき、C:\pleiades\フォルダの中が以下のようになっていればインストールは正常にできています。


Eclipseの起動


フォルダ「C:\pleiades」→「2022-12」→「eclipse」→「eclipse.exe」を順にダブルクリックして起動します。


起動にはしばらく時間がかかります。

workspaceを選択するダイアログが開きますので、そのまま「起動」ボタンをクリックします。この場合、「C:\pleiades\2022-12\workspace」というフォルダが作成され、すべてのJavaファイルはこのフォルダの中に作成されます。


Eclipseが起動します。


フォルダ「C:\pleiades\2022-12\workspace」ができていることを確認します。


Eclipseの画面の色を変更

この状態ではEclipseの画面は黒い「ダーク」モードなので、これを白い「ライト」モードに変更します。「ウィンドウ」メニュー→「設定」を選択すると、以下のようなダイアログが開きます。


左のメニューで「一般」の左の「>」をクリックしてこのメニューを開き、「外観」を選択します。

ここで「ルック&フィール」の「ダーク」をクリックして「ライト」を選択します。


「適用」ボタンをクリックすると、ダイアログの表示が以下のような色になります。


「再開」ボタンをクリックすると、設定を反映させてEclipseが再起動します。workspaceの設定をして起動すると、以下のように白い画面で起動します。

ビューの表示・非表示の設定

ここで「パッケージエクスプローラー」ビュー以外の表示は不要なので、ビューのタブバーの「×」をクリックして、パッケージエクスプローラー以外のビューを消します。


一度消したビューを再表示するには「ウィンドウ」メニュー→「ビューを表示」で表示したいビューを選択してください。ここで「パッケージ・エクスプローラー」ビューの右端をつまんで左に移動し、表示を狭くしておきます。


Liberica JDK17を用いたプロジェクトの作成

プログラムの作成を始めます。Eclipseのウィンドウで「ファイル」メニュー→「新規」→「Java」プロジェクトを選択すると、次のようなダイアログが表示されます。


(初回のみの操作)ここで選択されているJDKは標準のJDKなので、これをLiberica JDK17に変更します。まず、JREの枠内で、以下の図のように一番したのラジオボタンをクリックします。


さらに、右の「JREを構成...」をクリックします。次のようなダイアログが表示されます。


ここにLiberica JDK17を追加します。右の「追加...」ボタンをクリックすると、次のようなダイアログが表示されます。


「次へ」ボタンをクリックすると、次のようなダイアログが表示されます。


一番上の「ディレクトリー...」ボタンをクリックすると、「フォルダーの選択」ダイアログが表示されるので、次のようにフォルダ「C:\pleiades\2022-12\LibelicaSDK17」を選択した状態で「フォルダーの選択」ボタンをクリックします。


1個前のダイアログに、今選択したJDKのファイルが次のように表示されるので、「完了」ボタンをクリックします。


JDKの一覧が表示されているダイアログに戻りました。一番下に、いま追加したLiberica JDK17が表示されています。


一番下の行を選択し、「適用して閉じる」ボタンをクリックします。


プロジェクト作成のダイアログに戻りました(初回のみの操作ここまで)。

このとき、JREの枠内の3番目のラジオボタンに「LibericaSDK17」と表示されているので、2回目以降はこのラジオボタンが選択されていることを確認すれば良いです。


プロジェクト名を入力します。ここでは「JavaFXtest1」というプロジェクト名にします。記入したあと、「次へ」ボタンをクリックします。


ダイアログの表示が以下のように変わるので、「完了」ボタンをクリックします。


ダイアログが閉じて、以下のようにEclipseの左側のパッケージ・エクスプローラーに、今作成したプロジェクトが表示されています。


プロジェクトにクラス(Javaファイル)を追加して実行

パッケージ・エクスプローラーのプロジェクト名「JavaFXtest1」の上にマウスカーソルを置いて右クリックし、「新規」→「クラス」を選択します。すると、次のようなダイアログが表示されます。


名前の乱に「JavaFXtest1」と入力します。JavaFXtest1というクラスがJavaFXtest1.javaというファイルの中に作成されます。「JavaFXtest1」と2回入力しましたが、今回入力したものがクラス名で、先ほど入力したものはプロジェクト名です。

JavaFXのアプリケーションを作成する場合、ここでスーパークラスの欄に「Application」と入力します。通常のJavaアプリケーションを作成する場合には表示されているまま、何も書き換えません。また、「public static void main(String[] args)」のチェックボックスをチェックしておくと、指定されたクラスの中にmain()関数が最初から書かれた状態になります。これで「完了」ボタンをクリックします。


Eclipseのメイン画面に、以下のようにソースコードが表示されました。JavaFXtest1クラスが、Applicationクラスを拡張したものになっています。


このファイルの2行目の左に赤い×マークが付いています。これはエラー表示です。ここではApplicationクラスを使うのに必要なimportが為されていないために表示されています。このアイコンをマウスで左クリックすると、メニューの一番上に「Applicationをインポートします(javafx.application)」と表示されるので、この行をダブルクリックすると、以下のようにjavafx.application.Applicationがimportされて赤い×マークが消えます(ここで、「Applicationをインポートします(javafx.application)と表示されない場合には、Liberica JDKのJavaFXを用いるバージョンがインストールされていないので、該当のフォルダを削除して、ダウンロード、インストールをやり直してください」)。


以下のようにプログラムを書いてください。


左のパッケージ・エクスプローラーで、プロジェクト名「JavaFXtest1」もしくはファイル名「JavaFXtest1.java」の上でマウスを右クリックして、メニューで「実行」→「Javaアプリケーション」を選択すると、次のようなウィンドウが表示されます。

中身は何もないので、右上の×をクリックしてウィンドウを閉じるか、Eclipseで赤い「■」をクリックしてプログラムを終了させます。



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